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先物取引で扱う銘柄(商品)について

初心者にオススメの銘柄とは?

商品先物取引には色々な銘柄(商品)がありますが、先物取引の経験やリスクを考慮して銘柄を選択することが、初心者でも先物取引を成功させる上でのヒケツです。

初心者にオススメの銘柄

初心者にもオススメできる商品先物取引の銘柄には、以下のようなものがあります。

金は貴金属先物取引の中でも王道です。

金は世界的にも人気の銘柄であり、日常的に取引されている量も多く、急激な価格変動のリスクもそれほど高くありません。

もちろん、場合によっては瞬間的に大きな価格変動が起こることもありますが、それでも反応する投資家が多いので価格はまもなく適正化されます。

急激な価格変動や不自然な取引の流れは投資家にとって大きなリスクです。言い換えれば、人々の関心度が高くて情報収集も行いやすい金は、初心者にとって便利な銘柄といえます。

ただし、一方で価格の変動が少ないということは差額が生じにくいということであり、商品先物取引でしっかりと利益を上げようと考えた場合、物足りなくなってしまうこともあるでしょう。

とはいえ、まずは金など価格予想をしやすい銘柄で先物取引の経験を積むことが重要です。

商品先物取引では、生産者・消費者という当事者間の関係と、それに影響を及ぼす第三者やその他の理由について見極めることが、価格を予想する上で不可欠です。

金は「有事の金」とも呼ばれるように、世界情勢に影響されやすく、国や地域によっては現地通貨よりも信頼性が高いこともあります。

そのため、金は各国の景気や国家間の情勢に不安があり、それぞれの通貨に対する信頼性が下がると、反比例して価値が上昇しやすいという傾向がある銘柄です。

そしてだからこそ、金の価格は世界経済の動向や金需要をしっかりチェックすることで、初心者でも値動きを理解することが可能です。

なお、現在は少なくとも採掘しやすい部分からの金はあらかた取り尽くされているともいわれています。つまり、世界市場における金の総量はある程度ピークに達しているといえるでしょう。

言い換えれば、金は鉱山労働者のストライキによる操業停止といった供給減少のリスクも少なく、これまで以上に価格変動の要因は世界情勢や金融商品としての需要に依存していくと考えられます。

白金(プラチナ)

白金も金と同様に先物取引で人気の銘柄です。

商品の性質や値動きの特徴も金に似ており、初心者でも理解しやすいという点は安心材料といえるでしょう。

また、金や白金といった経済的背景の近しい銘柄を同時に押さえておくことで、どちらか一方の価格が急変動した場合でも、その後の値動き予想を立てやすい上、もう1つの銘柄と合わせて取引することができます。

すると、例えば急な値動きによって仮にどちらかの銘柄の買いで損失が出たとしても、関連するもう一方の銘柄の売りで利益を出せば、損失を相殺することが可能です。

このように、異なる銘柄による利益と損益を差し引きして、損失を回避したり、結果的に利益を得たりする方法を「サヤ取り」と呼びます。

原油

原油もまた、世界情勢に影響されやすい銘柄の1つです。

原油は値動きが大きく、産油国の政策やOPECの決定、石油関連商品への需要といった事情も考慮する必要があるため、初心者には金や白金よりリスクがあるともいえます。

しかしその一方で、少なくとも現在はまだ、世界のエネルギー事情は灯油やガソリンといった化石燃料に依存しており、原油価格やその影響に関連する情報は常にあらゆる分野で飛び交っています。

情報が多いということは、それだけ価格予想を立てやすく、急な展開にも即座に対応できる可能性が高いということです。

中級者にオススメの銘柄

ある程度まで商品先物取引に慣れてくれば、今度は生産者と消費者、世界情勢といった人間にまつわる影響だけでなく、地球環境や自然による影響にも注目していきましょう。

コーン・一般大豆

コーンや一般大豆は、農作物の商品先物取引で人気の銘柄です。

常に一定の需要があり、生産量も多く、価格にも透明性もあります。

また、コーンと一般大豆は先物取引の銘柄として特性が似ているため、サヤ取りの対象としても考えられます。

コーンや一般大豆だけでなく、総じて農作物の価格変動の要因は収穫量です。

例えば豊作で収穫量が増加した場合、市場での供給も増えて、価格下落の要因になります。

一方、天候不順や台風などによる影響で収穫量が激減した場合、需要に供給が追い付かず価格が上昇することもあるでしょう。

当然ながら、地域の気候や長期的な天候の予測に関する情報は常に最新のものを集めておくことが必要です。

しかし、近年は観測史上最大の降水量の記録更新が相次いだり、季節を無視した気温変化が続いたりと、想定外の気候変動も増えています。

そのため、コーンや一般大豆といった農作物は情報量が多い反面、しっかりとリスク管理を行うことも重要な銘柄です。

天然ゴム

天然ゴムは、自動車のタイヤやゴム製品といった産業用・工業用素材を製造する上で欠かせない原料です。

一方、天然ゴムはそもそもゴムの木の樹液であり、立派な農作物でもあります。

ゴムの木はタイやインドといった国に自生しており、必然的にそれらの国が天然ゴム原産国となっていますが、近年はインドのニューデリーで観測史上最高の気温48度を記録したり、エルニーニョ現象による大干ばつが起きたりと、ゴムの木の成長や樹液生産に影響する自然現象が頻発している点は重要です。

上級者にオススメの銘柄

上級者になってくると、あまり人気がない銘柄や予測の難しい銘柄にあえて注目したり、一度の取引量を増やしたりすることで、場合によっては一気に利益を上げられる可能性もあります。

ただし、それは同時に大きなリスクです。

基本的に、上級者の場合はどの銘柄を購入すべきかという単純な問題よりも、レバレッジの限界値の見極めやリスク分散、先物取引市場に対する幅広いアプローチが重要となってきます。

また、近年になって登場してきた仮想通貨といった、新しい金融商品に対する先物取引に意識を向けることなども有効です。

商品先物取引のルーツは日本!?先物取引の世界は常に変化している!

実は、日本こそ商品先物取引のパイオニアといわれています。

江戸時代初期、諸大名は農民から徴収した米を蔵に保管し、それを商人に販売していましたが、やがて商人らは米の管理も任されることになり、「蔵元」と呼ばれるようになりました。

そして蔵元は米商人らに対して「手形」を発行し、それらは米の代わりに取引されるようになり、中には差金取引を目的に米手形の売買を行う商人も現れました。

その後、現物でなく米手形での取引は米市場を不安定にするとして、幕府が米手形の売買を禁止したものの、米商人による米手形取引は大阪の堂島で継続され、1730年には堂島に「米相場会所」が設置されて以降、1939年に政府が廃止するまで米の転売買が公認されていました。そのため、堂島は先物取引発祥の地とも呼ばれています。

このような歴史背景を持つ堂島において、2019年7月16日、大阪堂島商品取引所はついに農林水産省に対して、米の試験上場期限である2019年8月7日を前に「コメ先物の本上場」を申請すると発表しました。

結果的に、農水省が米について本上場の認可基準を満たしていないという見解を示し、大阪堂島商品取引所は申請を取り下げて試験上場の期間延長へ方針を転換しましたが、このように先物取引に関する市場には常に新しい変化や活動があり、今後も目が離せません。

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