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仙人

先物取引の仕組み

藤田

先物取引って絶対難しいよね…俺、株もやったことないのに大丈夫かな。
失敗したら貯金全部無くなっちゃうんじゃないの?まぁ貯金なんてないんだけど

安心せい!!ワシに任せれば、分かりにくいと言われる先物取引の仕組みも小学生の教科書のように分かるゾヨ。ここから4ページだけでも頑張って読むのじゃ!

仙人

先物取引は基本さえ押さえれば難しくない!?

商品先物取引に興味を持っているものの、内容を掴みづらいと感じている方は多いはず。中には、株式投資や投資信託より難しそうと感じている方がいるかもしれませんね。商品先物取引も基本さえ押さえれば難しくありません。誰でも気軽に参加することができます。

このページでは、商品先物取引の仕組み、注文の種類、上場商品、初心者にオススメの銘柄などを解説しています。全体像を分かりやすく説明しているので、記載されている情報を参考にすれば商品先物取引について理解を深められるはずです。もちろん、取引参加に向けた一歩にもなります。知識を深めたいと考えている方は、最初に確認しておきましょう。

先物取引の特徴

まずは簡単に先物取引の特徴をおさらいしましょう。

1.売買の差額で決済。買いからも売りからも仕掛けることができる

買った価格と売った価格の差額だけで決済するシステムです。

買いで仕掛けたときよりも、売りで処分したときのほうが値上がりしていれば、その差額がプラス分として口座に加算されます。

また先物取引では、売りから仕掛けて買いで決済する、という株の信用取引のような取引も可能です。

売りで仕掛けたときよりも、買いで処分したときのほうが値下がりしていれば、その差額が「プラス」として口座に加算されます。

「口座の現金は損益の差額だけで上下する」、「値上がりすると思ったら買いから仕掛ける」、「値下がりすると思ったら売りから仕掛ける」。この3点を覚えておきましょう。

2.取引できる期間が限られている

現物株式の場合、一度買ってしまえば半永久的に持ち続けることができます。

それに対して先物取引の場合は、売りや買いで仕掛けた商品を、特定の期日までに決済しなければなりません。

具体的には、商品によって「取引最終日」が設定され、自分の意志で売買できるのはこの日が最終。この日を過ぎて商品を持ち続けた場合には、「SQ発表日」という日に、市場で自動的に決済されます。

3.証拠金を入金して取引をする

先物取引を行うに先だって、先物口座に証拠金という現金を入れておく必要があります。取引における担保のようなものです。

現物株式の場合には、株の購入価格の全額を口座に入れなければ取引できませんが、先物取引の場合には、取引価格の一部を証拠金として入れておくだけで取引ができます。

商品先物取引とは値が上下しても利益のチャンスがあるのが特徴

商品先物取引というと、リスクが高い、難しそうと言って敬遠する人が多いでしょう。

確かに株式投資などと同じように、投資である以上、リスクはあります。
せっかく貯金したお金が、短期間で大きく減ってしまうことも考えられます。
そういった意味では、敬遠する人がいるのも無理はないでしょう。

商品先物取引は、株式よりもリスクが高いのは確かです。
でも、株式投資よりも、2倍の利益確定のチャンスがあるのが商品先物取引なのです。

たとえば、株式取引の場合、信用取引と言われる特殊な形態を除いて、仕掛けた銘柄が値上がりすれば利益が出ます。
仕掛けた銘柄が値下がりすれば損失が出ます。単純な仕組みですね。

でも、商品先物取引の世界では、仕掛けたものが値上がりしても、値下がりしても、どちらでも良いのです。
問題は、仕掛ける際に、「今後値上がりする」と予想するか、「今後値下がりする」と予想するか、どちらの立場を取るかということです。

予想が当たれば利益が出て、予想が外れれば損失が出ます。
値上がりするという予想が当たったときにだけ、利益が出る株式取引に比べると、2倍の利益確定のチャンスがあると考えることができますね。
値上がりするという予想で仕掛けることを、「ロング」「買いから入る」などと言い、値下がりの場合は、「ショート」「売りから入る」などと言います。

では、値上がり、値下がりを予想する対象は何でしょうか?

株式取引であれば、個々の上場企業の株式ですが、商品先物取引では、金や原油、とうもろこしなど、生活の根幹をなす素材や食糧の値段です。
商品先物市場では、将来、たとえば半年後に原油がいくらになるかという「予想価格」が取引されています。
その予想価格よりも、将来もっと値上がりすると考えている人は、今の安い予想価格のうちに手に入れておけば、将来利益を出す可能性があるという仕組みです。

一見無意味にも思える「予想価格の取引」ですが、こうした取引が存在しているからこそ、恣意的な価格操作などが、入り込む余地がなくなるのです。
食糧の値段が、誰かの操作で世界的に大きく変動したら困りますよね。
そうしたことのないよう、公正価格を維持していく意味で、とても重要な市場なのです。

商品先物取引の仕組み

そもそも商品先物取引とはなんなのかというと、簡単に言うと近い未来に値段が上がると思う商品を今のうちに、安い値段で購入して、利益を得ようするものです。

詳しく言うと、1年後に10キロ水を買いたいとすると、先に現時点で値段を決めておいて、購入するものです。これもまたパターンがあり、今の時点で商品も手に入れるパターンや、1年後に手に入れるパターンで今のうちに値段だけ決めるパターン、また買うのではなく売るというパターンもあり、それらの取引を総称して商品先物取引となります。

投資というと、株やFXなどをイメージしやすいですが、仕組みは同じことで、これが商品となっているだけです。商品は金などの宝石類から、トウモロコシなど農作物、ガソリンなどの燃料など様々です。

皆さんもスーパーなどに行ったらわかりますし、ガソリンスタンドもそうです。こう言った作物や原料は時期によって取れる量が違いますから、値段も違ってきます。それを先に予測して利益を取得することができます。

先物取引の例

先物取引をガソリン購入でたとえるAさんが現在1リットル150円のガソリンを購入するとします。この時、「1リットル150円のガソリンを、3か月後に100リットル購入する」約束をします。価格は150円×100リットルで15,000円です。

ところが、2か月後ガソリンは1リットル180円まで急騰(値上がり)。そんな時、ガソリンスタンドにBさんがやってきて「1リットル180円のガソリンを100リットル買いたい」と申し出ました。

ここがAさんのラッキーチャンス!買うと約束したガソリンをガソリンスタンドに仲介してもらって、Bさんに1リットル180円で売却することができるのです。

Aさんは100リットル15,000円で買ったガソリンを、Bさんに100リットル18,000円で売ることができたわけですから、3,000円の利益が出ることになります

購入約束の日にBさんはガソリンを18,000円で購入し、Aさんは差額の3,000円をガソリンスタンドから受け取れました。

先物取引が利益を生み出すのは、こういった仕組みなのじゃ。

参考:経済産業省「我が国の商品先物取引制度」
藤田

なるほど。つまり、値上がりしそうなものを予測して先に買っておいて、値上がりしたら売れば儲かるんだね。なんだ、株みたいじゃないか。

ふむ、まずはその認識で良いじゃろう。じゃが、先物取引は値上がりだけじゃなく、値下がりをする予測でも儲けることができるのじゃ。

仙人

先物取引のメリットとデメリット

株式投資や投資信託などと同じように、商品先物取引にもメリットとデメリットがあります。取引に参加したい方はこれらをよく理解しておくことが重要です。具体的に、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

「買い」「売り」のどちらからでも参加可能

最初のメリットとして挙げられるのが、「買い」と「売り」のどちらからでも参加できる点。このメリットは、値上がりしても値下がりしても利益のチャンスがある商品先物取引の特徴から生まれます。市場環境を気にせず始められるので、興味のある方は自分のタイミングで参加するとよいかもしれません。

わずかな資金で大きな取引きを行なえる

商品先物取引で必要となるのは、総取引金額の数%程度の証拠金だけ。わずかな資金で大きな取引を行なえる点は、商品先物取引のメリットといえます。当然ながら、総取引金額が大きくなると損益も大きくなります。この点も商品先物取引のメリットといえるでしょう。

具体的には、投資家が買いたいと思っている商品の金額の1~10%程度の証拠金を入れておけば、買いたいと思っている金額分だけ取引をすることが可能(証拠金の最低金額は商品や時期によって異なります)。

たとえば「証拠金を10万円入れて金を10倍の100万円分買う」などということが可能となります。

この例において、かりに金の価格が3%上がったとすると利益は3万円です。10万円の証拠金に対し、実に30%もの利益率を実現したことになります。

「先物取引は投資効率がいい」と言われる理由は、ここにあります。

ただし逆もしかり。3%値下がりしたら30%の損失となってしまうことも忘れてはいけません。 株式の信用取引と異なり、証拠金に金利負担がない点も見逃せません。

銘柄によっては短期間で大きな利益を得られる

商品取引所には、特徴の異なる様々な銘柄が上場されています。銘柄によっては、短期間で大きく値動きするものもあります。価格変動が激しい銘柄の代表として挙げられるのが原油や灯油です。これらの値動きを読めば、短期間で大きな利益を上げられることがあります。短期間で大きく儲けられる可能性がある点も、商品先物取引のメリットとして挙げられるでしょう。

デメリット

ハイリスクハイリターン

先物取引はハイリスクハイリターンな取引として有名です。このハイリスクハイリターンは、人によってデメリットともメリットともとらえることができるでしょう。

先物取引がハイリスク^ハイリターンである理由について、具体例を交えながら詳しく解説します。

わずかなお金で大きな金額の商品に投資できる

たとえば先物取引市場で金を取引する場合、1,000gが最低取引単位となります。この最低取引単位のことを、「枚」と言います。金1,000gが「1枚」、金2,000gが「2枚」といった呼び方です。

2019年9月末現在の金の価格は、1gで5,500円ほどです。1,000gの金を購入するためには、約5,500,000万円もの大金を用意しなければなりません。

一方で、2019年9月末現在、東京商品取引所で金を1,000g(1枚)購入する場合には、108,000円の証拠金を預ければ可能。すなわち、先物市場を利用すれば、わずか108,000円のお金を入れるだけで5,500,000円分もの金の取引ができる、ということです。

なぜ先物取引はハイリターンなのか?

かりに108,000円ギリギリの証拠金を入れ、金を1枚(1,000g)購入したとします。購入後、運よく価格が5,600円まで上がったとしましょう。利益は次のようになります。

  • 1gの値上がり分100円×1,000g=100,000円

価格がたった100円上がっただけで、実に100,000円もの利益が生まれます。入れた証拠金は108,000円なので、資金がほぼ2倍に膨らんだ計算となります。もちろん、価格が200円上がれば利益は200,000万円。証拠金10万円が3倍に膨らむ計算です。

「そんなうまい話はないだろう」と思う方もいると思いますが、商品先物市場における金価格は、数ヶ月で400~500円ほど上がることは珍しくありません。決して「うまい話」ではなく、先物投資家の間では「よくある話」です。

なお、金の価格変動率は、商品市場全体の中ではとても穏やかなほう。ゴムや原油など、より価格変動の激しい商品を取引対象にすれば、さらに大きな利益を狙うことができます。

商品先物取引が「ハイリターンである」と言われる理由を、よく理解できたでしょう。

なぜ先物取引はハイリスクなのか?

価格が100円上がっただけで100,000円もの利益を出せるということは、逆に言えば、価格が100円下がったら100,000円の損失が出るということでもあります。

たとえば証拠金108,000円を入れて金を1枚購入したものの、その後、運悪く金の価格が100円下がったとしましょう。その時点で売却すれば100,000円の損失が生じます。口座には、差し引き800円しか残りません。

もし200円値下がりしてから売却したら、損失は200,000円も生じることになります。証拠金の108,000円では損失を埋めることができないため、損失を埋めるための資金を追加入金しなければなりません。

株式の現物取引の場合、かりに108,000円の株を買ったとしても、108,000円以上の損失が出ることはありません。先物取引がハイリスクであると言われる理由は、投入した金額以上の損失が出る可能性がある点にあります。

証拠金以上の損が出る可能性

先物取引のデメリットのところで少々触れましたが、あらためて「証拠金以上の損が出る可能性」について、具体的な例を交えながら確認しておきましょう。先物取引を行ううえで、もっとも重要な部分とも言えます。

株取引は最悪でもゼロになって終了

たとえば100万円分の株式を購入したとします。その後、残念なことに、その株式を発行している会社が倒産したとしましょう。解散価値がマイナスだったということで、株主には1円も配られない形での倒産となりました。

するとあなたの手元には、1円も入ってきません。100万円もの投資金額がゼロになった形です。あなたは、さぞ残念な気持ちになるでしょう。しかしながら、それが株式投資。すべて自己責任であることを了承のうえ投資しているのですから、たとえ100万円がゼロになったとしても、だれにも賠償を求めることはできません。

先物取引にはゼロよりも怖い状況が起こりうる

先物取引も投資である以上、株式投資と同じように損失を生むリスクはあります。ただし、すでに触れたように、先物取引の恐ろしいところは、投資した金額以上の損失を出すリスクがあるということ。株式投資の場合、100万円の投資金額に対して最大で100万円の損失までしか生まれませんが、先物取引の場合には、100万円の投資金額に対して200万円にも300万円にも損失が膨らんでしまうことがあります。投資した金額以上に損をする理屈については、上で説明済みなので割愛します。

先物取引でマイナスが生じたときに取るべき対応

かりに先物取引に入れた100万円が、値下がりして50万円まで目減りしたとします。このとき投資家が取るべき行動は次の2つのどちらかです。

  • 反痰売買で決済して50万円の損失を確定させる
  • 決済したくないなら追加資金を入金する(追証と言います)

どちらを選択するかは投資家次第です。改めて仕切り直したければ、損失を確定させてしまいましょう。資金に余裕があるならば、追証を支払って引き続き相場と向き合いましょう。

なお先物取引の世界には、再起不能という言葉があります(どんな世界にもありますが)。追証を払い続けた結果、資金が枯渇してしまい、次なる投資に回すお金がなくなってしまうことを再起不能と言います。

多少でもお金が残っていれば再起のチャンスはありますが、お金がなくなってしまっては再起することができません。後先を考えず自暴自棄に陥らないよう注意しましょう。

商品先物取引の歴史

日本における商品先物取引のルーツは、実に江戸時代にまでさかのぼります。日本の先物取引の始まりを見てみましょう。

蔵屋敷と蔵元

かつて江戸時代の大名たちは、商業の中心地であった大阪に蔵屋敷と呼ばれる施設を設けていました。蔵屋敷とは、大名たちの地元から収穫された米を備蓄しておくための施設。この米を大阪の商人たちに売ることで、大名たちは自分の藩の運営費にあてていました。

もともと蔵屋敷の運営は、その藩に属している武士が行っていたのですが、やがて運営は大阪の商人たちに任されるように。蔵屋敷の運営を任された商人たちは、当時、蔵元と呼ばれました。

蔵元たちが設定した敷銀ルール

蔵元たちは、蔵屋敷の運営を通じて次第に力を強めていきました。中には金融業を立ち上げるなど、商人たちに対して影響力を持つ蔵元へ成長する者も出たそうです。

力を持った蔵元たちは、米を買いたいという商人たちに対し、いくつかのルールを設定。そのうちの一つが、敷銀と呼ばれるルールでした。敷銀とは、将来買う予定の米の総代金のうち、1/3の金額を保証金として入金させるシステムです。

蔵元たちは、あらかじめ1/3の保証金を入れた米商人たちに対し、将来の米の引渡しを約束する米手形という証券を発行。米が蔵屋敷に入荷されたとき、商人たちはこの米手形と残りの2/3の代金を持参し、実際に米の引渡しを受けました。

米手形の売買から先物取引所の創設へ

やがて商人たちの間では、米そのものとは別に、米手形自体の売買が横行。豊作になりそうか、または不作になりそうかにより、米手形自体の価値が上下するため、この価格変動の差金を狙って商人たちは米手形の売買を繰り返しました。

このような状況に対し、幕府は「米相場の価格を不安定にする」との理由で米手形の売買を禁止。ところが実際には、米手形の売買自体が米相場の安定に寄与しているとされていました。やがて幕府は、米手形の売買による価格安定効果を幕府が公認。1973年、大阪堂島に世界初めての先物取引所となる「米相場会所」を創設するにいたりました。

当時の「米相場会所」は、現代の先物取引所が備えている大半の機能を有していたと伝えられています。

商品先物取引の注文の種類

商品先物取引は、注文の仕方が様々あります。ここでは。LOと呼ばれる方法と、MOと呼ばれる方法をご説明します。

LO(リミットオーダー)(指値)

LOはリミットオーダーの略で、日本語だと指値注文と言います。なんのことかわからないかもしれませんが、文字通り価格を指定して注文するものです。希望の価格で買いたい、売りたいとなった時に、その値段を目安として、買いや売りが発生します。売る場合であれば、指定価格以上で約定します。反対に、買う場合であれば、指定価格以下で約定することとなります。ただ注意点としては、指定の価格にしても約定しないケースも多々あるので気をつけなければいけません。

MO(マーケットオーダー)(成行)

MOとはマーケットオーダーの略で、日本語だと成行注文となります。先ほどのMOとは別で、価格を指定しないで、買いたい場合や売りたい場合に使うことがよくあります。価格を指定しないので、価格を指定するより決まりやすいケースも多くあります。条件が合えば、注文が成立するわけですから、とにかく売りたい、買いたい場合はいいかもしれませんね。ただもちろんそれでも注文がなければキャンセルになってしまいますので、注意が必要となります。

STOP(ストップ+マーケットオーダー)

設定した価格よりも下がった場合に、自動的に決済してくれるのがSTOPという方法。この方法の良いところは、損失が大きくなることを防いでくれるというところ。また、揉みあい相場のレンジを離れたときに、設定金額以上のSTOP買い注文を出すこともできます。ただし、指定金額での成行注文となるから、不利な価格で取引が成立してしまうことも。

STL(ストップ+リミットオーダー)

基本的にはSTOPと同じですが、「指定金額での成行注文」であったSTOPに対して、「金額を指定するリミットオーダー」であるのがSTL。ですから、注文が成立しないこともあるということを覚えておくと良いでしょう。

商品先物取引は期限付き!

株式投資の場合、いったん現物株式を購入すると、理論上は永遠にその株式を持ち続けることができます。親が買った株式を子供が相続する、という話をよく聞きますが、その会社が倒産しない限り、いつまでも株を持ち続けることができます。

それに対して商品先物取引の場合、購入した先物は決められた期日までに売らなければなりません。売りから入った場合でも、同じく決められた期日までに買い戻して処分しなければなりません。この処分の期日のことを、限月(げんげつ)と言います。

なお、ある商品が限月を迎えると、同時に新たな限月が設定された同じ商品が市場に誕生します。このように先物市場には、同じ商品で異なる限月のものが、常に複数存在していると考えてください。

ちなみに、限月を過ぎても商品を処分しない場合には、先物取引会社によって強制決済されることになります。

金融先物取引にも取引期日がある

商品先物取引の世界には限月が存在しますが、実は、金融先物取引の世界にも限月は存在します。たとえば日経225先物の場合なら、毎年3月、6月、9月、12月が限月。かりに3月で限月を迎えたら、翌年3月に限月が設定された225先物が新たに市場に上場する形となります。

なお、これら日経225先物の各限月の最終取引日は第2金曜日です。この第2金曜日のことをSQ(エスキュー)と言います。経済ニュースなどで聞いたことがある言葉かも知れません。SQの直前や当日には、株式市場が不安定になる傾向があります。

株式信用取引にも取引期限がある

株式の信用取引にも、実は取引の期日があります。信用取引では、「買ってから(空売りしてから)6ヶ月以内の処分」が原則。限月という一斉期日ではなく、購入日によって設定される個別の期日です。

なお、信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類がありますが、これらのうち取引期限があるのは「制度信用取引」のほう。「一般信用取引」のほうは、原則として無期限で保有し続けることができます。

先物取引の取引時間

先物取引の取引時間として、日経225先物と東京商品取引所の取引時間を紹介します。

日経225先物の取引時間は次の通り。

  • 日中:9:00~15:15
  • 夜間:16:30~翌3:00

東京商品取引所の取引時間は次の通り

  • 日中:9:00~15:30
  • 夜間:17:00~翌4:00

以上の時間内であれば取引することができます

夜間取引の魅力

夜間も取引が行われることを知って驚いたかもしれません。日経225先物・東京商品取引所とも、投資家の要望や環境変化などに対応するため夜間の取引を始めました。夜間取引には、日中取引とは異なる魅力があります。

1つ目の魅力として挙げられるのが、日中、仕事をしていても先物取引に参加しやすい点。

2つ目の魅力として挙げられるのが、海外の情勢に即した取引を行えるようになったことです。両建て(同じ商品の売りと買いの両方を持つこと)で、リスクを回避しやすくなった点も夜間取引の魅力として挙げられます。

1.夜間取引の開始及び延長 海外の取引所による国内の取引所との裁定取引を可能にするため、夜間取引の開始(~23時・平成21年5月) 、延長 (~翌4時・平成22年9月を実施。

引用元:【PDF】経済産業省「商品先物市場を取り巻く状況及び諸課題について」

受け渡し日が翌々営業日になる点などには注意が必要ですが、上記のように経済産業省の商品市場活性化の取り組みから、夜間取引が始まったことで先物取引の間口はぐっと広がりました。

商品先物取引にかかる税金

先物取引で発生した利益には、所得税が課税されます。具体的には、1月1日から12月31日までの間に行った決済で、確定した利益と損失の合計がプラスになる方は所得税が課税されます。所得の分類は雑所得(事業として行っている場合は事業所得)、納税方法は申告分離課税です。申告分離課税とは、所得を得た人が自分で税額を計算して申告する納税方法。

発生した利益に課される税率は所得税15%と住民税5%の合計20%です。ただし、平成25年から平成49年までの25年間は、復興特別所得税が追加で課税されます。復興所得税の額は、所得税額に2.1%を乗じて求めます(15%×2.1%=0.0315%)。よって、商品先物取引で発生した利益に課される税率は20.315%となります。

1月1日から12月31日までの間に行った決済で、確定した利益と損失の合計がマイナスになった方は、翌年以降3年間にわたり商品先物取引等による所得から損失分を控除できます(損失を翌年度以降に繰り越す場合は、利益の損失と合計がマイナスでも確定申告が必要)。さらに詳しい情報は、税務署などでご確認ください。

ザラバ取引とは

先物取引の取引法には、「ザラバ取引」と「板寄せ取引」の2種類があります。ここでは、「ザラバ取引」について説明します。まず、ザラバ取引の特徴は、次の3つがあります。

  • 注文条件が合えば買いと売りが次々成立する
  • 原則は「価格優先」と「時間優先」
  • 安い方の売値と高い方の買値が優先される
  • 同値の場合は早い注文が優先される

ザラバ取引では、取引開始時間から終了時間まで、連続で取引が行われることが大きな特徴で、「複数約定値段方式」と呼ばれたりもします。

その注文は、「価格優先」と「時間優先」の2つの原則によって成立していき、売値と買値、数量などが合えば自動で取引が成立していきます。

売買ごとに約定値段が形成されていくから、同じ商品や限月にも関わらず、複数の価格があるという特徴を持っています。

売りの場合は安い方が優先され、買いの場合は高い方が優先されるというのは、株式と同じ方式ですから、わかりやすいのではないでしょうか。

ちなみにザラバ取引では、金、白金、銀、ガソリン、灯油、ゴム、トウモロコシなどが対象となっています。

覚えておきたい便利な差金決済とは

先物取引の大きな特徴のひとつに、差金決済というシステムがあります。

先物取引とは「架空の約束」を売買する取引

先物取引について考えるときは、現物株式の売買と比較して考えると分かりやすくなります。

たとえば、トヨタの現物株式を買う場合、その株式にかかわる一切の権利をまるごと買うことになります。コンビニでお金を払ってお握りを買うことと、基本的には同じ経済行為です。

それに対して先物取引は、その商品を本当に買うわけではありません。

将来買いますという「架空の約束」を売ったり買ったりしているだけです。トヨタの現物株式を買うことやコンビニのお握りを買うことととは、根本的に異なる経済行為です。

実物ではなく「架空の約束」だけを取引しているわけなので、実物を買うための全額を用意する必要はありません。「架空の約束」の金額は市場で上下しているので、買値と売値の差額だけで簡易的に決済しても、だれにも迷惑はかかりません。この差額だけでの簡易的な取引のことを、差金決済と言います。

商品先物取引におけるヘッジシステムとは

一般的な認識では、商品先物市場は「投資家のための市場」と思われがちですが、そうではありません。

実際に商品を実物で取引している業者にとっても、将来の価格変動に備えた重要なリスク回避システムとして働いています。このリスク回避システムのことを「ヘッジ・システム」と言い、具体的には「買いヘッジ」と「売りヘッジ」の2種類があります。

買いヘッジ

東京商品取引所の公式HPから、買いヘッジの説明を引用しましょう。

現物の売り約定をした者が、その値上りにより損失を補うため、先物市場において買いつけることをいいます。買い付けを予定している場合、今後の価格変動(特に値上がり)に係わりなく、現時点での先物価格で商品を手当する目的で用いられるのが「買いヘッジ」です。現時点で将来の買い付け数量に相当する先物の買いポジションを建てておき、将来、現物の買い付けを行うときに、この先物の買いポジションを転売によって決済する方法が一般的です。

引用元:東京商品取引所「買いヘッジとは - 先物・オプション入門」

あるガソリン業者が、1単位5万円というガソリン価格に魅力を感じ、半年後にガソリンを100単位ほど購入する計画を立てたとします。

半年後まで1単位5万円のままであれば、十分に採算が取れる計画です。しかしながら半年後の現物市場のことは、だれにも分かりません。

そこでガソリン業者は、1単位5万円の今、先物市場から100単位のガソリンを買っておきます。

その半年後、かりに現物のガソリン価格が上がっていた場合には、現物のガソリンは高値掴みになるものの、先物のガソリンで利益が出ているので相殺されて損失は出ません。

逆にガソリン価格が下がっていた場合には、先物市場で買ったほうで損失が出ますが、現物市場では安く購入できるため相殺されて損失は出ません。

このようなリスク回避システムのことを「買いヘッジ」と言います。

売りヘッジ

東京商品取引所の公式HPから、売りヘッジの説明を引用しましょう。

ある商品を保有しており(または将来確実に入手することになっており)、将来時点でその商品の売却を予定している場合に、今後の価格変動(特に値下がり)による損失を回避するため、現時点での価格で将来の一定期日に商品を売りたい場合に用いられるのが、「売りヘッジ」です。現時点で将来の売却数量に相当する先物の売りポジションを建てておき、将来、現物の売却を行うときに、この先物の売りポジションを買い戻しにより決済する方法が一般的です。

引用元:東京商品取引所「売りヘッジとは - 先物・オプション入門」

半年後に現物のガソリンを売ろうとしている業者が、価格の下落に備えて、先物市場で同じ量のガソリンの売りポジションを取ることを、売りヘッジと言います。

実際に半年後にガソリン価格が下落した場合、現物のほうでは損失が出ますが、先物市場のほうでは利益が出ます。これを相殺すれば損失を回避できる、という発想です。

逆にガソリン価格が値上がりした場合には、先物市場で損失が出るものの、現物で利益が出るため、こちらも損益が相殺されます。

将来、モノの「購入」を計画している業者は買いヘッジをかけ、モノの「売却」を計画している業者は売りヘッジをかける、と理解しておきましょう。

何も買ってないのに売りから始められる

値段が下がるとわかっていれば、売りヘッジによって利益を出せることは理解いただけたかの?

「売るものがなかったら売りヘッジはできないんじゃないの?」という疑問を持つ人が多いのじゃが、先物取引では何も持っていない状態から売りを実行することができるのじゃ。

先物取引の売りというのは、将来商品を売りますという約束をするだけ。じゃから、手元に売るものがなくても構わないわけじゃ。

後日、下がった値段で商品を購入することで、商品を売るという約束が果たされる。商品は市場から約束の相手のもとへ引き渡され、商品の売り主には差額の利益が残るという仕組みになっておる。

売りと買いのどちらからでも取引が始められるのは、先物取引の大きなメリットの1つと言えるじゃろう。

レバレッジ効果が高い

最後にもう1つ覚えて欲しいものがある。「レバレッジ効果が高い」という言葉じゃ。レバレッジとは梃子(テコ)のこと。少しの力で大きな作用が生み出せるテコのように、少額の投資で大きな利益が出せるので先物取引はレバレッジ効果が高いと言われる。ちなみに、レバレッジについて経済産業省によると

(2) 取引に入る段階で必要な資金は、「証拠金」(商品価格の概ね5~10%)という担保金であり、これを預託することによって大きな取引(商 品価格の総額は10~20倍もの額となります)ができるレバレッジ(テコの原理)による取引であることがあります。

引用元:経済産業省「我が国の商品先物取引制度」

株の売買は、まず株を購入するのに資金が必要じゃろう?150万円分の取引には、150万円の資金が要る。じゃが、先物取引では150万円分のトウモロコシを取引するのに、将来買う・売るという約束を担保する証拠金75,000円(価格は例)だけでいいのじゃ。

少しの資金で大きな取引ができるのから、投資効率がとてもいいというのも先物取引の大きなメリットじゃ。資金が少ない人でも効率よく投資できるから、これから投資・投機をはじめるという人に先物取引はとってもオススメなのじゃ。

藤田

株より儲かるチャンスがあるってことなんだね、すごいや!ガソリン以外にはどんな物を取引できるの?

イイところに気付いたのう。その調子じゃ!次は、取先物取引ができる物にはどんなものがあるか、それから初心者にオススメの物を見ていくゾヨ。

仙人

初心者にオススメの銘柄とは?

商品先物取引の初心者にオススメの銘柄は、ズバリ以下の4つです。

  • 白金
  • コーン
  • 一般大豆

これらがオススメの理由を説明していきましょう。

なぜ金がオススメ?

1日の取引量が非常に多いため、急激かつ不可解な動きが少ない、ということがオススメの理由です。

先物の世界では、特定のかたよった投資家から大量の資金が投入されると、価格が急激に動くことがあります。とくに取引高の少ない銘柄に対して、一挙に大金が投入されると、価格は急激に変動します。

しかしながら金の場合には、たとえ大量の資金が入ったとしても、もとからある大量の買い注文・売り注文に吸収されてしまい、さほど大きな値動きにはなりません。一瞬だけ急な動きをしますが、1分も待たないうちに適正価格に戻します。

そのため、価格変動を予測する上では、単純に金の需要や世界経済の動向などに注意していれば良いだけ、と言えるのです。

商品先物の銘柄の中では、個人投資家でも長期投資にも利用できる唯一の銘柄、とも言えるでしょう。

なぜ白金がオススメ?

金と同じように取引高が多いために、不可解な値動きが少ないというのがオススメの理由です。取引高が多い銘柄のメリットは、金で説明したとおりです。

また、現物の用途が金と似ているため、先物の価格の動きも金と似ている、というのが2つ目のオススメの理由。

これは、動きが似ている銘柄を2つおさえておくと、色々とメリットがあるから。そのうちの1つが「サヤ取り」という手法。初心者+αくらいになったら、ぜひ実践したい投資手法の1つです。以下に解説しましょう。

まずは、下の金と白金のチャートを見比べてみて下さい。動きがちょっと似ていることに気づくでしょう。

白金と金のグラフ例1

白金と金のグラフ例2

上の表を見ると、金は1月23日に一旦高値をつけています。白金は、1月21日に一旦高値をつけています。ほぼ同じ時期に価格のピークを迎えた、ということです。

しかし、その後の動きに少し違いが生じているところがあります。金はしばらく下がり続けているのに対して、白金は下がっている途中で、なぜか一時的に上昇していますね。

需要や為替用場などの経済的背景がほぼ同一の銘柄なのに、動きが異なっているというのは不自然なこと。やがて、同じ動きへと修正されていくのが普通です。

白金チャートのその後の動きを見ると、一時的に不自然な上昇をしたものの、やはり金の動きに合わせるように、修正されて下がっていきます。

この一時的な不自然な動きを逃さないのが、サヤ取りという手法です。

白金が不自然に上がったタイミングで、売り建てをします。同じタイミングで、金を買い建てします。そして、白金価格に修正されて同じ動きに戻ったところで、両方同時に決済します。すると、どのようなことになるでしょう?

金は緩やかに下落していますので、その分は損失が出ます。白金の価格修正が完了した時点で、含み損が10万円出ているとしましょう。

一方、白金は不自然な上昇に対する修正の動きが手伝って、その後、急激に下落しています。売り建てなので、その分は利益になります。急激な下落ですから、価格修正が完了したころには、利益の額が20万円くらいになるかも知れません。

これら2つを同時に決済することによって、白金の利益20万円、金の損失10万円、差し引き10万円の利益になります。

損失と利益を足し算して、差し引きで利益を出す方法。これがサヤ取りです。プロが頻繁にやっている手法の中では、初心者レベルでも実践できる唯一の手法でしょう。

先物取引のツールの中には、サヤ取りのタイミングを分かりやすく教えてくれるものもあります。なお、サヤ取りは、裁定取引、アービトラージ、ペアトレード、という複数の別名があるので注意しましょう。

同じ理由で、以下の2つの銘柄をオススメします。

コーン

どうしても農産物に投資をしたいという人には、コーンをオススメします。取引高が多いため、金や白金と同じように、価格に透明性があるからです。

一般大豆

同じく一般大豆も、コーンに次いで取引高の多い農産物です。価格に透明性があるうえに、金・白金のペアと同じように、サヤ取りができるという理由でオススメします。

上場商品一覧

商品先物を上場している取引所は、東京商品取引所と大阪堂島商品取引所の2つになります。それぞれの上場商品を見てみましょう。

東京商品取引所 17種類
金(標準・ミニ) 金先物オプション
白金(標準・ミニ)
パラジウム アルミニウム
東京バージガソリン 東京バージ灯油
東京バージ軽油 ドバイ原油
中京ローリーガソリン 中京ローリー灯油
ゴム 一般大豆
小豆 とうもろこし
粗糖 -
大阪堂島商品取引所 8種類
東京コメ 大阪コメ
とうもろこし 米国産大豆
小豆 コーン75指数
冷凍えび 粗糖

参照:経済産業省「商品取引所・上場商品一覧」(平成30年12月現在)

以上がそれぞれの上場商品です。次に、各商品について詳しく見ていきましょう。

東京商品取引所の上場商品

以下に東京商品取引所の各上場商品について、特徴などを解説します。

金(標準・ミニ)・金先物オプション

商品先物の世界では、原油と並ぶ2大経済指標とされます。

世界経済が混乱してきたとき(戦争などによって社会不安が増大したとき)には金の価格が上がり、逆に世界経済が安定的に推移しているときは金の価格が下がるという特徴を持ちます。

これまで人類が産出した金は106,000トン。50mプール2杯半といったところ。

海中にはまだまだ多くの金が埋蔵されていますが(プール300杯以上)、採掘する技術がないため、今や地表に残存する金は、残りプール1杯もないと言われています。

貨幣はいくらでも人為的な操作ができますが、金の量は操作ができません。貨幣経済の信用が失われたときに、劣化もせず希少価値が高い金の価格は高騰するでしょう

メッキなどの工業品や写真のフィルム、貨幣、宝飾品などの需要があります。多くの金属と混じりあって合金を作ることから、汎用性の高い金属です。

工業的な需要で価格が変動する要素が強いという特徴を持ちます。

白金(標準・ミニ)

白金とは、プラチナのこと。高温や薬品にも耐えられるほどの「劣化しにくい」という特徴を持つため、工業品に主に使用されています。とくに自動車触媒での需要は高いようです。

なお、世界中の白金の取引高のうち約20%は日本。ニューヨーク取引所の約17倍の取引高を誇り、世界でも圧倒的な首位を誇っています。

その理由は2つ。日本の自動車産業が盛んであること、そして宝飾品としての需要も高いから。昨今、日本では結婚指輪の主役が金から白金へ変わっているようです。

パラジウム

化学反応のスピードを変えるという特性を持つため、自動車排気ガスや工場の排気ガスを浄化することで重宝される金属です。

自動車触媒や電気製品の素材、医療器具などの現場で多く使用されています。

ニーズが白金に近いものがあるので、価格の動きも白金と連動する傾向があります。

アルミニウム

アルミニウムの原料は、オーストラリアで多く産出されるボーキサイト。軽くて丈夫という特性を活かし、飛行機や自動車、電車などのボディに使われていることで知られます。

ほかにもアルミホイルなど、私たちの日常生活にも近い金属です。

東京バージガソリン・中京ローリーガソリン

ガソリンスタンドでは、レギュラーとハイオクに分けられて販売されていますが、商品先物取引で扱われているガソリンは、レギュラーのほう。

原料は原油になるため、原油価格の動向がガソリン価格にも大きく影響します。実際、ニュースで「原油が高騰した」という情報が伝わると、ほどなく街のガソリンスタンドの価格も上がりますよね。両者は常に連動しています。

東京バージ灯油・中京ローリー灯油

バージとは海上輸送のガソリンのことで、ローリーとは陸上輸送のガソリンのこと。

これらは、ほどんどの需要が冬の民間暖房用です。需要が増えれば価格が上がり、需要が減れば価格が下がります。もちろん、それ以前に原油価格の動向や景気の影響が価格の土台となっています。

ちなみに暖冬が予想されている年は、灯油価格は初めから暖冬が織り込み済みの価格となっています。予想されている暖冬よりもさらに暖かいか、または寒いかを予測するのが先物市場の駆け引きになります。

東京バージ軽油

バスやトラック、鉄道などのディーゼルエンジンの大口での需要が大半です。主に原油価格や為替相場などの影響によって価格が変動します。

ドバイ原油

原油を消費する経済圏は大きく分けると北米、欧州、アジアの3つ。

北米ではニューヨーク商品取引所の原油価格が中心となって、周囲の原油価格に影響を与えます。

欧州ではロンドン国際石油取引所が、アジアではシンガポール店頭取引が中心となり、それぞれの経済圏の原油価格に影響を与えています。

東京商品取引所の原油価格はアジア経済圏に含まれるため、シンガポールの価格に追随する形で変動します。これに加えて、為替相場も原油価格の主な変動要因に。

なお北米、ヨーロッパ、アジア、いずれの経済圏であったとしても、それぞれの原油価格が大きく乖離することはなく、おおむね同じような動きになります。

2019年9月の原油高

2019年9月17日、中東産ドバイ原油の価格が急騰し、約4ヵ月ぶりの高値を記録しました。取引の中心となっている11月限月の原油価格は1バレル66.40ドルを付け、前週末に比べて約14%の高騰となりました。

原油急騰の背景

この原油価格の背景にあったものが、サウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」への無人機攻撃。14日、何者かにより同社の生産工場が無人機攻撃を受け、日量にして約570万バレルもの原油生産がストップしました。570万バレルは、世界の石油供給量の5%を超える量に相当します。

無人機攻撃により工場は大きなダメージを負ったものの、当初はサウジが豊富に持つとされる原油の在庫、および他の工場での増産の余力も期待され、原油価格には急激な変化が見られませんでした。

ところが無人機によって攻撃を受けたのが、サウジ国内でも要とされている施設であることが伝わると、徐々に生産能力への懸念が拡大。流通量の引き締めが予測され、結果として原油価格の急騰へとつながりました。

金の価格も上昇

サウジアラビアの工場を攻撃したとして犯行声明を出したのは、親イラン派のフーシと呼ばれる武装組織でした。この犯行声明をきっかけに、イランとサウジとの敵対関係、およびアメリカとイランとの対立関係が改めて鮮明化。中東における地政学的リスクが一気に上昇し、有事に強いとされる金の価格も上昇しました。

アメリカ大統領の発言で事態は収束方向へ

一時は緊張状態に入った中東情勢でしたが、トランプ大統領による備蓄石油の放出可能性への言及、および、アメリカによるイランへの攻撃可能性がないことなどから、ほどなく原油価格は安定。一時的に高値を付けた違和感のある日足チャートが残る格好となりました。

ゴム

ゴムは日常生活にも多く見られる素材ですが、とくに自動車や航空機などのタイヤでの需要が多くなっています。

国内でのゴムの生産はなく、すべてが輸入に頼っています。タイ、マレーシア、インドネシアの3国が主な輸入先です。

一般に市場で取引されるゴムは3種類。このうち東京市場ではRSSと呼ばれるシート状のゴムの売買を前提に、先物が取引されています。

一般大豆

世界中の食卓で大豆は主流食材の1つとなっていますが、日本では桃山時代から大豆は和食の中心食材のとして定着しました。

味噌や醤油、豆腐など、日本の食卓に欠かせない食品の原料となるばかりでなく、近年はその栄養価の高さから、中国をはじめ世界中で需要が増しています。

大豆価格の最大の変動要因は、大豆の最大産出国であるアメリカの作柄によるところが大きいと言えるでしょう。なので、その年のアメリカの天候が価格要因に大きく影響を与えてきます。

また近年では南米の大豆生産量も激増しているため、南米の作柄にも注目しておきましょう。

小豆

取引所では「しょうず」と読みますが、もちろん「あずき」のこと。和菓子には欠かせない食材であることから、日本は世界最大の小豆消費国となっています。

小豆の生産地は主に北海道。近年、和菓子離れの影響から徐々に作付面積は減っていました。

しかし、小豆を洋菓子に利用するメーカーも増えたため、作付けの減少には歯止めがかかると見られています。

主な価格変動要因は北海道における生産量です。なので、その年の北海道の天候に左右されます。

北海道の天候はとても予測が難しいとされているため、小豆の価格の予測も難しいと言えるでしょう。

とうもろこし

私たちが食べているのは国内産のとうもろこしがほとんど。

しかし、とうもろこし全体の消費を見ると、直接食卓にあがる量は3割程度しかなく、7割は飼料用、つまり家畜のエサとして消費されています。

国内では家畜のエサまで賄えるほどの生産量はないため、全体の消費の大部分は輸入に頼っている状況です。

価格に影響を与えるのは、とうもろこしの主要な生産地である、アメリカのコーンベルト地帯の作柄。農作物であるため、天候の影響は逃れられません。

また輸入が大半である以上、為替相場や輸送賃料、原油価格などの動向にも常に注意を払う必要があります。

粗糖

粗糖とは、簡単に言えば砂糖のこと。もちろん、世界中で多くの需要があります。原料の8割はカンシャ(=さとうきび)、2割はテンサイ(=砂糖大根)。カンシャは熱帯・亜熱帯地域で生産され、テンサイは温帯地域で生産されます。

主な生産地であるインドやブラジルで天候に異変があると、価格に大きな影響を与えます。また、主要な生産地域は国の政策の影響が強い地域でもあるため、価格を予測するときは、その国々の政治動向にも気を配らなければなりません

大阪堂島商品取引所の上場商品

大阪堂島商品取引所の各上場商品について、特徴などを解説します。東京商品取引所の各上場商品で紹介したものは省きます。

東京コメ・大阪コメ

主にコシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリの3種が、国内のコメの5割を占めています。よって、価格変動要因としては、それぞれの品種の作柄がもっとも大きくなるでしょう

ただ、コメは島国である日本人の命をつなぐ最重要な食材であることから、不作にならないよう、長年栽培の研究と開発が進められている作物でもあります。

そのためコメの供給においては、おおむね安定的な価格、安定的な供給が実現しています。

コーン75指数

東京商品取引所、大阪堂島商品取引所、シカゴ商品取引所のとうもろこし、シカゴ商品取引所の豆油かす、以上4つの約定値段を指数にして現したもの。

指数だけの取引になるので、現物の受け渡しはありません。主に、とうもろこしの価格変動要因を観察しておく必要があります。

冷凍えび

一般にブラックタイガーと呼ばれるもので、スーパーなどでもよく見かける品種。外食産業でもブラックタイガーは主要な冷凍えびの一つとなっています。

日本は多くの冷凍えびを輸入に頼っていますが、主流はやはりこのブラックタイガー。全体の3割を占め、アメリカと2大消費国に並んでいます。

輸入先のほとんどは、インドネシア、タイ、インド、ベトナム。養殖されてから3~4ヶ月を経て、夏に漁獲のピークを迎えます。

先物取引は日経平均株価なども対象

ちなみに既述のように、金や原油、ガソリン、トウモロコシなどの商品先物市場のイメージが浮かびますが、実は株式市場にも先物取引があります。

代表的な例が、「日経225先物」「TOPIX先物」などです。何らかの株式指数が先物取引の対象とされます。

以下、株式市場の先物商品が対象としている指数を確認しておきましょう。

■日経平均株価

東証1部企業の中から選定した225社の株価をもとに、日経新聞社が指数化したもの。

■TOPIX

東証1部に上場しているすべての企業の株価を指数化したもの。

■東証REIT指数

東証に上場しているREIT(不動産投資信託)の価額を指数化したもの。

■東証マザーズ指数

東証マザーズに上場するすべての企業の株価を指数化したもの。

■日経平均VI

日経平均に対する将来への投資家の心理(不安や楽観)を指数化したもの。

■TOPIX Core 30

東証1部に上場する企業のうち、優良をされる30社の株価を指数化したもの。

■NYダウ

ニューヨーク証券取引所に上場する企業の中から、ダウ・ジョーンズ社が選定した30社の株価を指数化したもの。

■FTSE中国50

香港市場に上場している企業のうち、中国本土の市場と関連性の高い中国企業の株価を指数化したもの。

■台湾加権指数

台湾証券取引所に上場する普通株式をすべて指数化したもの。

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